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執筆者の写真土屋康平

ネガポジ日記 #6 「表裏一体感」

学園祭というものがある。この世には。

それは、学生達がその日のために準備を進め、自分たちの日頃の学業への取り組みを学外に向けて発信するものである。

と言ってしまうと聞こえがいいけどこんな事はないね。



本当は、学生達がその日(と打ち上げ)のために準備を進め、自分たちの日頃の学業の(鬱憤を晴らし、自分の校内での立ち位置やパリピな)取り組みを学外(の主に異性)に向けて発信(ナンパ、交流さらにはワンチャンスを)するものである。


まぁ楽しいことには変わりない。


昨日まで僕の大学は、その学祭であったのだ。


学祭の中で毎年恒例の出し物がある。


ザックリ説明すると、同学年でチームを組み、音と動きやダンスだけでストーリーを展開させていくものだ。


それのファイナルステージがあった。

日本語で言えば最後の舞台。


これはこれは練習が死ぬ。

死ぬほど大変なのではない。死ぬのだ。


なんだ6徹夜って、ほぼ一週間じゃないか。誰に命令されたわけでもなく、こんな事をしてる自分たちすごいぞ。

もしもこれに時給が発生してたら来月は韓国にくらいならいけると思う。


なんだか、僕の文章だと伝わりづらいと思うのだが、本当にこのパフォーマンスはキツイ。それに学科内の内輪ネタが酷い。なんか、大人に見せたら怒られる気すらする。


でも、楽しい。

見る方もやる方もすんごく楽しい。

先輩たちのパフォーマンスを見て、ワンピースのチョッパー編より泣いたこともある。


さてさて、自分達のラストステージ。


もうここまで来たのか、昨日にデビューステージをやったような気もするんだ。


時間が経つのは早いなー。



あーー、もう来年、先輩たちはいないのかー。


てか俺ら最高学年じゃん。

人生で最高学年って数回しかないのに、これが本当の最後最高学年じゃん。うけぴー。


とか、いろいろ思った。



どんなファイナルになるのかなーって思ってた。



例年で言えば、やはり感動が多いのである。

ファイナルステージというだけで、すでに泣きそうなのに、忌野清志郎なんかかけられたら泣かないわけにはいかない。



でも、自分たちは、面白いことが大好きだった。いっつもいっつもそのパフォーマンスでは、笑わせることばかり考えてた。


今更その方針を変えることはしなかった。


というより、一番笑わせようって、そうなった。その決断がみんならしくて面白かった。



このブログはネガポジ日記で、友人達のことをあまり書いたことない。書くつもりもあまりなかったけど、どうせだし少し書く書く。



大学のみんなは本当に面白い。

今までの人生で会った同年代の中でトップクラス。宝塚で言えば同期に天海祐希が8〜9人同時に入学してきた感じ。怖いよ〜怖いよ〜ってなる。

面白さの種類も、笑いの取り方もそれぞれで本当に尊敬するくらいすごい。

だからたまに会いたくなくなったりもする。だって嫉妬しちゃうんだもんね。

でも、大好き、だって面白いんだもの、自分から笑わせることはあまりないから申し訳なくなるね。

あー、こういうところはネガポジだね。表裏一体、好きだけど嫌いみたいな。甘いけど辛いみたいな、イカだけどタコ的な。


つまり、みんなの良さが一番出てるパフォーマンスだったと思った。


それが自分達らしいことだなって。




徹夜に徹夜に徹夜を明けて、ファイナルステージ。みんなでノリノリで楽しんで、会場も爆笑の渦に包まれて、もしもこれがM1だったら、多分優勝できるなってくらい。




最後のステージが終わって、みんな最高に笑っていた。

自分も本当に楽しかった。自己満足ですけれども、それでいいわけで。

ブログで書くことじゃないけど、みんなすごい。ありがとう。





僕はひっそり、笑いながら泣きそうになっていたし、泣きながら笑いそうになってた。



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