ネガポジ日記#18 褒めて伸びて少し縮むタイプ
- 土屋康平
- 2019年2月4日
- 読了時間: 2分
扉を開けると、なぜかいつもただいまって言ってしまう場所がありまして。
それは自分の家ではないから、ただしくは「お邪魔します」のはずなのだけれど。
でも、そこに行くといつも褒められる。
かっこよくなったねとか、また大きくなったねとか、ご飯美味しそうに食べるねとか、元気だねとか。
当たり前のことを褒めてくれるその人が大好きだった。
その人は関東に住んでて、自分は愛知だったから、長期休暇にしか会えなくて寂しかった。
だから、自分はその人の家の近くで住むつもりだった。東京の大学に進学する時は。
なんせ料理が美味い。
本当に美味しい。どの高級料理店よりも美味いのだ。
これでは大学に入ったら太り続けてしまうなとも心配していた。
無事、進学が決まり、ついに話は理想から現実に変わった。あのうますぎるお料理が永遠に食べれてしまうのだ。これは大変だ。
そんな入学が間近の時、2月の4日。
その人はふらっと旅に出てしまった。
家族で大パニック。
予定に無かったから、急いで止めに行ったけど、間に合わなかった。
一人残されたおじいちゃんもなんだか寂しそう。
俺もせっかく料理を永遠に食べられるチケットを持ってたのに、使えなかった。
もう一回あのハンバーグが食べたかった。
もう旅に出てからかれこれ3年が経ってる。
怖いのは、すっかり忘れていたこと。
いないのが当たり前になっていたこと。
思い出すことが大事なはずなのに。
居てくれたから今の土屋康平がいるのに。
こんな風にブログにふらっと書いてしまっていいのかわからない。
けども、次会えた時にはまた褒めてもらえるように、もう少し頑張ろうと思う。

また行くねおばあちゃん。
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